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住宅コラム

「間仕切り扉の種類と特徴と選び方」

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◆空間をフレキシブルに利用できる間仕切り扉

最近の間取りの傾向のひとつは、
空間を細かく区切らない開放的なプランです。

LDKをひとつの空間としたり、
リビングの一角に書斎や
子供のスペースを設けたりと様々です。

しかし、生活のシーンによっては、
ある程度仕切って使いたい、
将来的には個室のように分割したい、
というケースも多くみられます。

間取りプランにもよりますが、
室内建具のひとつである
間仕切り扉(可動間仕切り)を
上手に取り入れることで、
空間をフレキシブルに使用することが可能です。

◆建材メーカーの商品バリエーションも豊富に

従来の日本家屋では、襖が間仕切りの代表例です。

和室と洋室をつなぐ場合などに用いる、
戸襖などもお馴染みですが、
最近では、洋室にも適する、
さまざまなタイプの間仕切り扉が、
建材メーカー商品にも、
豊富にラインナップされています。

商品にもよりますが、
扉の高さもいくつかの種類が用意されており、
天井までのサイズを取り入れれば、
開放時により広がりが生まれます。

また、敷居や下レールがない
上吊タイプを取り入れることで、
すっきりとした床面となり、
空間的なつながりを確保することも可能です。

◆間仕切り扉の種類と特徴

●主な開閉スタイル

間仕切り扉は、建材メーカーによって、
可動間仕切りや間仕切り開閉壁 、
間仕切りスクリーン、間仕切りウォールなど、
さまざまな名称で呼ばれています。

いずれも、主な開閉スタイルは、
引き戸タイプもしくは、折れ戸タイプです。

引き戸タイプは、
室内扉としても用いるケースもみられます。

・引き戸タイプ
片引きや引き違い戸、引き分け戸などがあり、
コーナーに用いる(L字型に部屋を間仕切る)
ことができるタイプもあります。

複数枚の引き戸が連なって開閉する
引き戸連動タイプ、
開けた扉が壁の中に収納される
引き込み戸タイプ、
扉を壁面側にまとめフルオープンになる
スタイルもあります。

・折れ戸タイプ

複数枚の扉を折り畳むことで開閉するタイプです。

扉を折って端に寄せ、
フルオープンとすることも可能です。

◆主な素材

・木質系だけでなくアルミ枠も

扉そのものの素材は、通常の室内建具と同様で、
ナチュラルな木目の樹脂シート仕上げや
突き板仕上げなどの木質系が多く揃っています。

また、アルミ枠などを用いたタイプもあります。

アルミ枠と木質素材を
組み合わせたタイプもみられます。

・ガラスや樹脂素材などを用いたデザイン

木質やアルミ素材の枠の面材に、
ガラスや樹脂などを用いたデザインも
ラインナップされています。

用いられるガラスや樹脂は、
透明なタイプだけでなく、
半透明やアンティーク風のタイプなどもあります。

光を通すだけでなく、
家族の気配を感じられるような、
緩やかに仕切るタイプも増えてきました。

限られたスペースの中、空間を仕切りながらも、
広がりや連続性を持たせることができる
デザインが注目されているようです。

◆間仕切り扉の選び方のポイント

●ポイント① 
室内扉や収納扉、床材などと同時に検討

間仕切り扉は閉めた時に、
壁のように見えることが多い建材なので、
インテリアにも大きな影響を及ぼします。

プランニングの基本は、
他の室内扉や収納扉などの建具、フローリ ング
などとのコーディネートに配慮することです。

メーカーの室内建具や建材は、
デザインやイメージごとに
シリーズ化されているケースが多いので、
それらから選ぶようにすれば
バランスが崩れることもないでしょう。

●ポイント②  
目的に合わせたデザイン、スタイルを選ぶ

どのようなシーンで、
どのような仕切り方をしたいのかによって、
選ぶデザインやスタイルも変わってきます。

たとえば、幼いお子さんがいる場合に、
リビングとダイニングキッチンに
間仕切りを設けるのであれば、
ある程度、様子が分かるような
デザインとしたいものです。

お客様が多いのであれば、壁のように見える、
しっかりと仕切れるタイプがいいかもしれません。

また、寝室と書斎の間には、
気配を感じるタイプがいいかもしれませんし、
ワンルームの子供室を兄弟などの個室として
仕切るのであれば、
光が漏れないようなタイプなどが向いているでしょう。

●ポイント③
開閉のしやすさをチェックしたい

機能面では、開閉のしやすさ、
引手や取手(ハンドル)部分の形状が
使いやすいかどうかなどの確認をしましょう。

通し引手など框部分を利用したもの、
ボタン式で使わない時は扉面に
収まるようなタイプもみられます。

間仕切りの大きさや重量によって、
使い勝手も変わってきますが、
デザイン的にはあまり目立たないものがおすすめです。

また、引き戸タイプであれば、
開閉時に扉の跳ね返りを防いで
ゆっくり確実に引き込む機能のあるものも
いいでしょう。

●ポイント④  安全性にも配慮して

床面のレール形状や段差、
開放時や閉めた場合の扉の
固定方法(ストッパー)なども
確認しておきたいポイントのひとつです。

また、幼いお子さんがいる場合には、
指を挟みにくいような配慮があるかなど、
安全面も配慮しておくことも大切です。

●ポイント⑤  
ショールームで確認を、素材感や操作方法をチェック

間仕切り扉は、
「いろいろなシーンに合わせて
空間を使うことができる」という声と、
「あまり開閉することもなく、結局、開けっ放し」
という、成功失敗の両方の声が聞かれる
アイテムのひとつです。

せっかく取り入れるのであれば、
有効利用ができるように、間取りはもちろん、
ライフスタイルや家族構成、
将来の変化などをイメージした上で、
プランニングをすることが大切です。

また、一般的に、間仕切り扉を設けても、
壁で仕切られた個室に比べると、
防音性を確保するのは難しくなります。

密閉の度合いなどは
商品によって異なりますので、気になる場合は、
ショールームで実際に確認するようにしましょう。

他の室内建材と一緒に、
素材やデザイン、開閉時の使い勝手など、
実際に動かし確認することがポイントです。

それでは、また!

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