自然素材でつくるコンパクトハウス 茨城県水戸エリア ウッドボックス茨城中央店
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2019/06/29 ◆緩やかな階段の寸法を知って、 安全な階段づくりを! 住まいの中で事故が起こりやすい場所は、 キッチン、階段、風呂場、ベランダです。 この中でも階段は、滑って転ぶ、 落下するなど、 特に足元がしっかりしない幼児や お年寄りにとっての危険地帯です。 この危険をなるべく避けるためには、 手すりや階段の仕上げなどに工夫が必要です。 今回は、この階段周りに着目して、 安全な階段とはどんなものか、 どのような工夫ができるのかお伝えします。 ◆階段の幅の種類 まず最初に階段の豆知識からです。 階段は安全性などを考慮し、 建築基準法によって建物の用途や規模により、 その幅、踏み面、蹴上げの寸法が 決められています。 ・階段幅とは「階段の横幅」のことで、 広ければ広いほど多くの人が すれ違いができるため、 公共の建物など大勢で使う階段の幅は 広く設定します。 一般的な家庭では 最低75センチから可能です。 ・踏み面とは 「階段の上面(足で踏む板)の奥行寸法」で、 この寸法が大きい方が 足をのせた時に安定しますが、 奥行きがありすぎると それだけ大股で上り下りすることになります。 ・蹴上げとは「階段の1段の高さ寸法」で、 高すぎると上り下りがきつくなりますが、 低すぎてもつかいにくい階段になります。 一般的な住宅の階段の規定は 「幅75cm以上、蹴上げ23cm以下、 踏み面15cm以上」とかなり急な勾配でも OKとなっています。 一方、一番規制が厳しいのが 小学校の児童用の階段で 「幅1.4m以上、蹴上げ16cm以下、 踏み面26cm以上」と、 だいぶ緩やかな階段となります。 ◆「手すりの設置」 手すりの設置については、 不特定多数の人が使う階段で 高さ1m以上の階段には 手すりを設けることとなっていますが、 反対に使う人が限定された 戸建て住宅やマンションのメゾネットなどの 階段には、とくに手すりを 設けなくてもいいことになっています。 このようなことから、結果として 危険な階段になっていることがあるので 注意が必要です。 特に 高齢者や小さいお子さんのいるご家庭では、 階段の計画に安全性が確保されているか という視点をお忘れなく。 ◆階段の種類と安全性の違い ここからは住まいの中にある 階段についてお伝えします。 階段には次のような種類があります。 ・直接階段 ・屈折階段 ・廻り階段 ・螺旋階段 ・短折れ階段 ・曲がり階段 ・中あき階段 この中で危険とされるのが、 回り階段、螺旋階段、曲がり階段です。 危険とされる大きな理由は 「踊り場にも段差があること」です。 このような階段も そのような形態になっています。 ◆「踊り場(おどりば)の役割」 踊り場とは、 階段の途中でたいらになっている部分を 指します。 階段の途中で休憩したり、 方向転換をするスペースであると同時に 足を滑らせて落ちた場合に 勢いを和らげる役割も持ちます。 もし踊り場にも段があれば、 勢いが止まらず一度踏み外したら 下まで落ちてしまう可能性があります。 踊り場をきちんと確保してある階段の方が 安全なのです。 ◆危険な階段はどれ?安全対策と工夫 もしご自宅が 上記の危険な階段に該当する場合は、 手すりを設置する、 踏み面を滑りにくくするといった 対策を取っておいたほうがよいでしょう。 螺旋(らせん)階段については 安全性では疑問が残るものの、 デザイン性があり、 ぜひ取り入れたいという要望もあると思います。 螺旋階段を取り入れるときには、 踏み面の狭いほうの端から30cmの位置で、 規定以上の踏み面幅を取るように 気をつけましょう。 また、家具の搬入に支障がないか事前確認を忘れずに。 ◆「手すりの設置位置」 手すりをつける高さは 一般的に 子供用は高さ600センチ程度 大人用は高さ700から800センチ程度が 良いとされています。 しかし、手すりを使用する人が 限定される場合には、 手すりはこの寸法にこだわることなく、 使用する人にあわせた高さに することが大事です。 大人用、子ども用と 上下2段につける方法もあります。 高齢者と子どもが一緒に住んでいる場合は この形態が良いですね。 ◆手すりを設置するときの注意点 手すりには力がかかるため、 プラスターボードなどの壁の 仕上材に直接つけると 取れてしまう可能性があります。 最初から手すりが取り付けられない場合は、 必要に応じて後付けできるように、 壁の中にあらかじめ 取付用の下地を入れておくとよいでしょう。 もし下地の入っていない階段でも、 リフォーム用の階段手すりとして 手すり下地と手すりがセットになったものも 出ています。 そのようなものを使えば簡単に 手すりを後付けすることができます。 また、 手すりの始まりと終わりは袖口などを 引っ掛けやすく危険なので、 エンドキャップは下向き、 または壁に向かって折り曲がったものを 選びましょう。 ◆「滑らない対策」 次に階段の踏み面を滑りにくくする 工夫です。 踏み面の先端だけに ノンスリップのミゾや タイルが張ってある階段を多く見かけますが、 踏み面全面に溝を掘って滑りにくくする方法も あります。 その他に、 簡単に後からできる方法として、 踏み面に薄手のカーペットを 張りつける法があります。 だけでもだいぶ滑りにくくなります。 ◆「段差が見分けやすくなる工夫」 照明が暗かったり視力が衰えていたりして、 段差のある部分がはっきりわからないと つまづいたり踏み外したりと 事故につながる恐れがあります。 階段の照明の明るさが 十分確保できているかを確認し、 不十分な場合は電球を取り換えたり 足元を照らすフットライトを 設けると良いでしょう。 階段に限らず、 段差のあるところは 同じような工夫をすると良いですね。 例えば、玄関の上がりかまち、 洋室と和室の境目、室内と バルコニーの段差などです。 ◆安全性のチェックを忘れずに 繰り返しになりますが、 一般的な住宅の階段の規定は緩く、 かなり急な階段でも 作ることができるのが現状です。 また、手すり設置の義務もありません。 デザイン性やスペースの関係でしょうか、 危険な場合があります。 安全であるべき家庭内での 事故を防ぐために、 これから家を建てる方はぜひ、 安全性に配慮した階段になっているか 確認して家づくりを行いましょう。 それでは、また! 関連記事 - この記事を読んだ方はこちらも読まれています! 賢い家づくり、お金の勉強会を開催!! 「間仕切り扉の種類と特徴と選び方」 「子育て世代のための設備と建材」 LED照明を考えよう 「トイレの照明におすすめの明るさ」 エコ住宅体験相談会を水戸市と笠間市で開催致します。 外観デザインの種類! 「太陽光システム 2019年問題」 ≪前の記事 次の記事≫
◆緩やかな階段の寸法を知って、 安全な階段づくりを!
住まいの中で事故が起こりやすい場所は、 キッチン、階段、風呂場、ベランダです。
この中でも階段は、滑って転ぶ、 落下するなど、 特に足元がしっかりしない幼児や お年寄りにとっての危険地帯です。
この危険をなるべく避けるためには、 手すりや階段の仕上げなどに工夫が必要です。
今回は、この階段周りに着目して、 安全な階段とはどんなものか、 どのような工夫ができるのかお伝えします。
◆階段の幅の種類
まず最初に階段の豆知識からです。
階段は安全性などを考慮し、 建築基準法によって建物の用途や規模により、 その幅、踏み面、蹴上げの寸法が 決められています。
・階段幅とは「階段の横幅」のことで、 広ければ広いほど多くの人が すれ違いができるため、 公共の建物など大勢で使う階段の幅は 広く設定します。
一般的な家庭では 最低75センチから可能です。
・踏み面とは 「階段の上面(足で踏む板)の奥行寸法」で、 この寸法が大きい方が 足をのせた時に安定しますが、 奥行きがありすぎると それだけ大股で上り下りすることになります。
・蹴上げとは「階段の1段の高さ寸法」で、 高すぎると上り下りがきつくなりますが、 低すぎてもつかいにくい階段になります。
一般的な住宅の階段の規定は 「幅75cm以上、蹴上げ23cm以下、 踏み面15cm以上」とかなり急な勾配でも OKとなっています。
一方、一番規制が厳しいのが 小学校の児童用の階段で 「幅1.4m以上、蹴上げ16cm以下、 踏み面26cm以上」と、 だいぶ緩やかな階段となります。
◆「手すりの設置」
手すりの設置については、 不特定多数の人が使う階段で 高さ1m以上の階段には 手すりを設けることとなっていますが、 反対に使う人が限定された 戸建て住宅やマンションのメゾネットなどの 階段には、とくに手すりを 設けなくてもいいことになっています。
このようなことから、結果として 危険な階段になっていることがあるので 注意が必要です。
特に 高齢者や小さいお子さんのいるご家庭では、 階段の計画に安全性が確保されているか という視点をお忘れなく。
◆階段の種類と安全性の違い
ここからは住まいの中にある 階段についてお伝えします。
階段には次のような種類があります。
・直接階段
・屈折階段
・廻り階段
・螺旋階段
・短折れ階段
・曲がり階段
・中あき階段
この中で危険とされるのが、 回り階段、螺旋階段、曲がり階段です。
危険とされる大きな理由は 「踊り場にも段差があること」です。
このような階段も そのような形態になっています。
◆「踊り場(おどりば)の役割」
踊り場とは、 階段の途中でたいらになっている部分を 指します。
階段の途中で休憩したり、 方向転換をするスペースであると同時に 足を滑らせて落ちた場合に 勢いを和らげる役割も持ちます。
もし踊り場にも段があれば、 勢いが止まらず一度踏み外したら 下まで落ちてしまう可能性があります。
踊り場をきちんと確保してある階段の方が 安全なのです。
◆危険な階段はどれ?安全対策と工夫
もしご自宅が 上記の危険な階段に該当する場合は、 手すりを設置する、 踏み面を滑りにくくするといった 対策を取っておいたほうがよいでしょう。
螺旋(らせん)階段については 安全性では疑問が残るものの、 デザイン性があり、 ぜひ取り入れたいという要望もあると思います。
螺旋階段を取り入れるときには、 踏み面の狭いほうの端から30cmの位置で、 規定以上の踏み面幅を取るように 気をつけましょう。
また、家具の搬入に支障がないか事前確認を忘れずに。
◆「手すりの設置位置」
手すりをつける高さは 一般的に 子供用は高さ600センチ程度 大人用は高さ700から800センチ程度が 良いとされています。
しかし、手すりを使用する人が 限定される場合には、 手すりはこの寸法にこだわることなく、 使用する人にあわせた高さに することが大事です。
大人用、子ども用と 上下2段につける方法もあります。
高齢者と子どもが一緒に住んでいる場合は この形態が良いですね。
◆手すりを設置するときの注意点
手すりには力がかかるため、 プラスターボードなどの壁の 仕上材に直接つけると 取れてしまう可能性があります。
最初から手すりが取り付けられない場合は、 必要に応じて後付けできるように、 壁の中にあらかじめ 取付用の下地を入れておくとよいでしょう。
もし下地の入っていない階段でも、 リフォーム用の階段手すりとして 手すり下地と手すりがセットになったものも 出ています。
そのようなものを使えば簡単に 手すりを後付けすることができます。
また、 手すりの始まりと終わりは袖口などを 引っ掛けやすく危険なので、 エンドキャップは下向き、 または壁に向かって折り曲がったものを 選びましょう。
◆「滑らない対策」
次に階段の踏み面を滑りにくくする 工夫です。
踏み面の先端だけに ノンスリップのミゾや タイルが張ってある階段を多く見かけますが、 踏み面全面に溝を掘って滑りにくくする方法も あります。
その他に、 簡単に後からできる方法として、 踏み面に薄手のカーペットを 張りつける法があります。
だけでもだいぶ滑りにくくなります。
◆「段差が見分けやすくなる工夫」
照明が暗かったり視力が衰えていたりして、 段差のある部分がはっきりわからないと つまづいたり踏み外したりと 事故につながる恐れがあります。
階段の照明の明るさが 十分確保できているかを確認し、 不十分な場合は電球を取り換えたり 足元を照らすフットライトを 設けると良いでしょう。
階段に限らず、 段差のあるところは 同じような工夫をすると良いですね。
例えば、玄関の上がりかまち、 洋室と和室の境目、室内と バルコニーの段差などです。
◆安全性のチェックを忘れずに
繰り返しになりますが、 一般的な住宅の階段の規定は緩く、 かなり急な階段でも 作ることができるのが現状です。
また、手すり設置の義務もありません。 デザイン性やスペースの関係でしょうか、 危険な場合があります。
安全であるべき家庭内での 事故を防ぐために、 これから家を建てる方はぜひ、 安全性に配慮した階段になっているか 確認して家づくりを行いましょう。
それでは、また!