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住宅コラム

「玄関タイルの選び方」

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玄関まわりのプランやデザインは、
住む人の家への思いや
暮らし方なども伝わってくるものです。

新築やリフォームの際には、
玄関扉や床材などに
こだわる方も多いでしょう。

特に、玄関の床、
三和土(たたき)とも呼ばれる
土間部分やポーチスペースは、
選ぶ素材によって、
日々の使い勝手はもとより、
空間の印象も左右するものです。

一戸建てであれば、
玄関ポーチ(屋外)から
室内の土間部分まで
同じ素材、仕上げとして、
空間のつながりや広がりを持たせる
プランが多いでしょう。

※ちなみに三和土とは、
土やコンクリートで仕上げた
土間床のことを指す。

本来は、土に石灰や水などを
まぜて練ったものを塗り、
地盤を固めるために、
たたいて仕上げたもののことです。

◆一般的な、主な素材は

一般的な住宅の玄関や
ポーチの床の仕上げ材には、
タイルや石、モルタルなどがありますが、
多くみられるのはタイルです。

柄や色、サイズ、価格の
バリエーションも豊富で、
どんなデザインの住宅でも
取り入れることができる素材でしょう。

陶磁器のようなすっきりとしたもの、
自然石のような風合いのタイプ、
ナチュラルな雰囲気の
テラコッタタイルなどもみられます。

各メーカーからは、
サイズや色、価格も含め
多種多様な商品が提案されており、
さまざまな空間に合わせて
選ぶことが可能でしょう。

◆使用する場所に適した性能を持つ商品を選ぶ

玄関まわりに限ったことではありませんが
タイルを検討する際には、
使用する場所に適した性能を持つ商品を
選ぶのが基本です。

カタログなどには、
商品ごとに
「屋内壁」「屋内床」「屋外壁」「屋外床」
などに用いることが適しているか、
記号(◎や○、×など)で
表現されています。

玄関ポーチであれば、
土足で歩行することができ、
水濡れにも対応できる性能を
持ち合わせている「屋外床◎」のタイルを、
三和土部分の場合は、
「屋外床○か◎」のタイルから
選ぶようにしましょう。

商品によっては、同じシリーズで
揃っているケースもあります。

また、最近では、
リフォームしやすい商品もみられます。

既存のタイルの上から貼ることができるもので、
大掛かりな工事をすることなく、
玄関のイメージを一新することが可能でしょう。

◆色や風合いも多種多様。
玄関扉や内装材とコーディネートも

タイルの風合いもさまざまで、
光沢のあるタイプやマットなタイプ、
天然石のような色が混ざったようなものもあります。

玄関まわりに多く用いられるのは、
ホワイト系やベージュ系、
グレー系など比較的すっきりとしたものです。

洋風でも和風でもどんなデザインの外観にも
馴染みやすく、コーディネートしやすいのが
その理由でしょう。

濃い目の色合いを選び、
モダンな雰囲気を持たせたり、
和のテイストを表現することも可能です。

いずれにしても、
タイル単体で検討するのではなく、
外観デザインや玄関まわり全体の雰囲気、
玄関扉や収納扉、玄関の内装などを
考慮して選ぶことが大切です。

◆空間に適したサイズを。色や貼り方にも配慮する

タイルのサイズは、
10センチ角程度のものから
60センチ角を超えるものまで、
さまざまなタイプが揃っています。

アクセントになるような
モザイクタイルもみられます。

選ぶ際には、玄関まわり全体の広さを
考慮して選ぶことが基本です。

一般的には、10~30センチ角程度を
用いるケースが多くみられますが、

ある程度の広さがあるのであれば、
斜めに貼ったり、色やサイズの異なるタイプを
組み合わせるなど、
貼り方にも個性を出してもいいでしょう。

大きなサイズの方が豪華な雰囲気になりますが、
スペースが狭いとその良さを
生かすことができない場合もあるので
注意が必要です。

◆安全性を考慮して、滑りにくいタイプを選ぶ

玄関まわりは、家族だけでなく、
お客様も気持ち良く、
安全に迎えることができるスペースに
しておきたいものです。

床材を選ぶ際には、
素材としての耐久性や美しさはもちろんですが、
忘れずに確認したいのが、滑りにくさでしょう。

玄関まわりに適した機能を持つ商品を選べば、
基本的には、滑りにくいタイプとなっていますが、
小さなお子さんや高齢の方がいらっしゃるご家庭は
充分な配慮をしましょう。

濡れた靴でも滑りにくい素材であるかどうか、
しっかりと確認するようにしましょう。

◆汚れにくさ、掃除のしやすさも重視する

安全性と同様に配慮したいのが、
掃除のしやすさでしょう。

三和土やアプローチは、
埃や靴に付いた泥、雨などで汚れやすい場所です。
汚れが目立ちにくく、
汚れても落としやすいことは、
美しい空間を保つためにも重要なポイントです。

一般的にすべりにくい特徴を持つタイルは、
表面が凸凹しているので、
どうしても汚れが付着しやすくなるようです。
美しく保つためには、
こまめなお手入れが必要なのは否めませんが、
一般的に、白や黒のタイルに比べ、
グレー系やベージュ系の方が
泥汚れが目立ちにくいといわれています。

一般的なタイルのお手入れは、
汚れが溜まりやすい目地の部分の埃を取り除き、
必要であれば雑巾で水拭きをしましょう。

デッキブラシでの水洗いや洗剤等での洗浄なども
挙げられますが、
選んだ商品に合わせたお手入れ方法を
事前に確認しておくことも大切です。

商品によっては、
汚れがつきにくい独自の加工を施したタイプも
みられます。

◆ショールームで確認を。

モデルハウスなども参考に
商品を選ぶ際には、
カタログだけでは色合いや素材感は
判断できないので、
必ず実際の商品を確認することにしましょう。

ショールームで比較検討したり、
見本を取り寄せてみてもいいでしょう。

太陽の光による色味の違いもあるので、
できれば、施工現場で外壁材などと
合わせて確認することをおすすめします。
モデルハウスや分譲住宅などで
気にいったコーディネートがあれば、
写真を取るなどして残しておきましょう。

分譲住宅の場合は、
現実的な空間スペースに施工してあるので、
サイズや貼り方などの参考になるでしょう。

それでは、また!

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